【化物語】第1話 感想|戦場ヶ原ってすごい名前だな!

アニメ『化物語』第1話です。

アニメ『化物語』第1話|あらすじ・感想

空から降ってきた少女を、阿良々木暦は避けるよりもとっさに抱き留めた。
彼女・戦場ヶ原にはおよそ体重と呼べるものが、無かった――。

放課後、阿良々木は委員長・羽川つばさと共に文化祭の計画を練っていた。
昨年の出し物を参考に、羽川はアイデアをノートに書き留めていく。

おもむろに、阿良々木は戦場ヶ原について羽川に問うてみた。
意外な人物の名前が阿良々木の口から出て来たことを訝るが、彼はその真意をはぐらかしていく。
はぐらかしたことにさえ、持ち前の知識量で答えて行く羽川に、阿良々木は感服するばかりだった。
彼女は平然として、なんでもは知らない、知っている事だけ――と応えるのだった。

阿良々木が他人に興味を持ったことを、羽川は意外に感じる。
病気がちな女の子に憧れる男子は多いと、彼女は皮肉るが、戦場ヶ原の軽さは――果たして病気と言えるのだろうか?

5・戦場ヶ原の人物像について、詳しく伺う阿良々木だったが、羽川は3年連続で同じクラスだった阿良々木の方が詳しいのではと答える。
その答えに口をつぐむ阿良々木に、羽川はため息とともに逡巡したあと答えた。
何の問題もない、優等生だよ――。

ただ、同じクラスになってまだ1ヶ月ほど、それほど良くは知らない――。
と言うのが、羽川の回答だった。
ただ、中学生の頃はもっと元気で明るい娘だったという。

陸上部のスターだったという彼女は家庭も裕福であり、それを鼻にかけることも無く人当たりが良いと評判だった。
しかし、羽川は語気を弱めて躊躇いがちに言葉をつづける。
戦場ヶ原は以前よりも、存在が儚げな今の方がずっと綺麗――。

するりと手から滑り落ちたシャープペンの音をきっかけに、阿良々木は忍野との約束があると立ち上がった。
埋め合わせをするなら今日は良い、と物分かりがいい風に羽川は荒阿木を促した。

教室を出たとたん、背後から聴き慣れない声が聞こえて来た。
振り返るとそこには戦場ヶ原が待ち構えていたのだった。
阿良々木の口元に、固く、冷たい感触の物体が差し込まれる。

口内に刃物を宛がわれ、阿良々木は身動きできずにいた。
戦場ヶ原は床に落ちていたバナナの皮に足をすくわれ、転落したという。
彼女の体重はおよそ5㎏。
高校に上がる前に、1匹の蟹に出会い根こそぎ体重を奪われたと告白した。

彼女は阿良々木に、沈黙と無関心を求めた。
彼は指示された通り、彼女に合図を送る。
口に差し込まれたカッターが引き抜かれ、静かに刃が納められる。
しかし、もう一方のホチキスは、その芯が彼の口中を抉った。

阿良々木の反論を認めず、ひとしきりのことを伝えた後、彼女はその場を去った。
阿良々木は立ち上がり、穿たれた芯を引き抜く。

羽川は扉を開けた先に阿良々木がいることに驚く。
阿良々木は羽川に、バナナは好きかと尋ねた。
どちらかと言えば好きと答えた彼女に、半ば逆切れの様に捨て台詞を吐き、阿良々木は走り去って行った。

階段の踊り場で、戦場ヶ原は追いかけて来た阿良々木に呆れた。
忠告を聞かなかったと捉えた彼女はありったけの文具を両手に構える。
慌ててそれを制止する阿良々木に、彼女は優しさも敵対行為とみなす、と突き放した。

とっさに阿良々木は先ほどホチキスで穿たれた口内を見せる。
そこに、傷跡は無かった。

力になってくれる人物は忍野メメという者だった。
阿良々木自身も吸血鬼の怪異に出会った際、人間に戻ることが出来たという。
先ほどの驚異的な回復力は、不死身だった頃の後遺症だった。

忍野のキャラクター性に想いを馳せる戦場ヶ原を窘めながら、阿良々木の漕ぐ自転車はついに彼の根城へとたどり着いた。
ここで阿良々木は戦場ヶ原が鞄を所持していないことに気付く。
教科書は学校に置きっぱなし、文具は体中に仕込んでいる――。
両手が塞がっていると、いざという時に戦いにくいと、戦場ヶ原は答えた。

阿良々木は一応恩人でもある忍野に、危険人物を引き合わせるわけにはいかないと言った。
そこで、戦場ヶ原の所持する文具をすべて預かると告げる。
彼女は静かにそれを了承し、体のそこかしこから仕込んだ文具を取り出した。

1分おきに自分からの連絡が無ければ、5千人の仲間が阿良々木の家族を襲うことになっている。
どこまで本気なのかわからない発言に、阿良々木は呆れながらもそれを窘める。
そう、彼女は既に、阿良々木の家族構成までをも把握していたのだ。

忍野の元へと向かう間、戦場ヶ原は阿良々木に不死身について問うてみた。
彼はもう不死身ではなく、傷の治りが少し早いだけ、と答えた。

全体的に被害妄想の強い戦場ヶ原は、廃墟に住まうこれから出会うべき人物への不安を募らせていたようだった。
かくしてその人物は、対面するなり軽い口調で二人を迎える。

戦場ヶ原は、忍野に紹介する際の阿良々木の呼び方に不満を訴える。
ひとしきり茶番のようなやり取りを終え、彼女はその部屋の片隅に小さく丸まった少女を指した。
阿良々木が気にするなと言うと、忍野は早速先日その少女に名前を付けたと告げる。
少女の名前は、忍野忍。吸血鬼の成れの果て、美しき鬼の、搾りかす。

戦場ヶ原の問いかけに、押野は答える。
助けるんじゃない、君が勝手に助かるだけだ――。
その言葉を受けて、彼女の目つきが変わった。
過去に沿う言葉を投げ掛けて来たものは詐欺師だったのだ。

戦場ヶ原はこれまでのいきさつを伝えた。
話の一通りを聴き、忍野の口から出た怪異の名は――オモシカニ。
九州の伝承に出てくる神の名だった。

忍野曰く、その状況が作り出されれば、発祥は関係ないという事だった。
その姿も、伝承によれば様々だという。
阿良々木は感心して、月の様だ、と呟いた。

話の焦点がまとまり切らない苛立ちに、戦場ヶ原はどうでもいいと言い捨てる。
忍野は名前は重要だと反論した。
出会ったのが神様なら、戦場ヶ原は運のいい方だ。

付け加えるように、忍野は戦場ヶ原に言い聞かせた。
何かのせいでそうなったのではなく、視点が変わっただけ。
オモシカニに遭うような者は、たいてい被害者意識が強い。

神様はどこにでもいて、本来触るようなものでもない。
つまり、戦場ヶ原が何かを望むことが無い限り、神様は干渉してこないのだ。
忍野は一通りの講釈を垂れた後、戦場ヶ原の体重を取り戻すことに協力すると言った。

【参考サイト】AB夫(えびお)のシコウサクゴ

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